武者絵展とは

m4_illust 勇壮な祭りとして知られる相馬野馬追も、東日本大震災では津波だけでなく福島第一原発の近くでもあることから開催には多くの難題がありましたが、福島相双地域の方々は被災から16ヶ月あまりでほぼ例年通りの形に復活させました。この祭りを復興に向かう人々の気骨の象徴として、武者絵展を「応援企画」と位置づけています。

 第一回武者絵展は「自主企画」として、同じく相馬野馬追開催期間中に南相馬市立中央図書館で開催しました。その後新宿、渋谷と巡回展を実施し、寄贈された「武者絵」作品をヤフオク!様のご協力でチャリティーオークションにかけることで、90万余の支援金を現地の復興支援NPOに寄付することができました。

 震災以降、南相馬を含む震災被災地各所にて、「武者絵店実行委員会」共同代表の山本・横田が中心となり、市役所に伺い避難所の慰問、小学校、学童保育、仮設住宅、養護施設に漫画教室、イラスト、お絵かき教室などを実施・提供して参りました。また、支援者の皆様から寄託された漫画、絵本、ゲーム、おもちゃ、日用品を配布する活動を継続してきました。
物資供給がそこそこ安定した今、自分らに何が出来るだろうか?と相談し、絵描きは絵を描いてなんぼだろ?と、この武者絵展を企画しました。

 平将門が軍馬確保と軍事訓練を目的として始めたとされる「野馬追」、それが時を経て神事になり、福島県相双地域を代表する祭りになりました。鎧武者、騎馬武者をモチーフとする「武者絵」は、元来子どもの健やかな成長を祈願して奉納されたと聞き及んでいます。今回も、これら「武者絵」を「奉納」することで、復興への一助となりたいと願っています。

実行委員会代表 横田守